五本指ソックスが痛い原因・解決方法。痛くない靴下のご紹介

2020.09.16

五本指ソックスを履いている人からは、
「足指が1本1本伸びて気持ち良い。」「健康に良い。」「履いたらやみつきになる。」
などポジティブな声が多く聞かれるように一方で、
「足の指先が窮屈で、締め付けられるようで痛い。」
「歩くにつれ、縫い目が当たって擦れて痛い。」
など五本指ソックスが痛いと言う方もいらっしゃいます。

履き心地が良いはずが、なぜ痛くなってしまうのでしょうか？
それは足指の形や、履いている靴下の編成方法などに関係があるかもしれません。

靴下の型

人それぞれ、足指の形も大きさも長さも個性があります。
自分の足指に合っていない靴下を履くことで、縫い目が指に当たって擦れてしまったり、指の長さが足りなくて詰まってしまったりと、それが「痛い」原因になっている可能性があります。
五本指ソックスが痛いと感じる方は、立体編成により足指をすっぽり包み込む【丸編み】や【ホールガーメント®】の靴下がおすすめです。これらは縫い目がないので、指が当たって擦れるような心配もありません。
痛いと感じてしまったら、こうした足指部分に程良いゆとりがある靴下に変えてみるなど、指の特徴に合った靴下を選ぶことが大切になります。

この記事では、五本指ソックスを痛く感じる原因から、靴下の縫製方法などをふまえた解決方法まで解説していきます。 そして、痛いと感じてしまう方にぜひ試してほしい、おすすめの靴下も一緒にご紹介したいと思います。

1 どうして？あなたの五本指ソックスが痛くなる原因。
- 1.1 五本指ソックスを履き慣れていない。
- 1.2 ギリシャ型で爪先が当たって痛いなど、靴下の形が足に合っていない。
2 痛くてもう履きたくない！なんて思ってしまう前に。自分に合った五本指ソックスを探してみよう。
- 2.1 指先にゆとりのある靴下を選ぼう。
- 2.2 足指の特徴を抑えた五本指ソックスを選ぼう。
3 優しい履き心地。普段から履きたい痛くない五本指ソックス【5選】

どうして？あなたの五本指ソックスが痛くなる原因。

五本指ソックスを履き慣れていない。

五本指ソックスを履き始めた頃は、よくある先丸靴下とは違い「指が独立して動く」などの違和感が起こることにより、上手く歩行できなかったり、足指への力の入れ具合が変になったりと、普段通りにできない疲れから痛みに発展している場合があります。
五本指ソックスは、履くことで足指にバランスよく力が加わり、1本1本を動かすことにより正しい歩行や姿勢が促されます。また、筋力が低下した足指を鍛えることにより外反母趾や扁平足の予防対策にも。

この場合は、定期的に履いて慣れていくことで歩行が安定し痛みが軽減され、履き心地が良くなる可能性があります。あまり歩行が多くない日に履いてみるなど、ゆっくり試してみましょう。

ギリシャ型で爪先が当たって痛いなど、靴下の形が足に合っていない。

足の大きさも指の形も人によって違います。
 親指が長い「エジプト型」と呼ばれるタイプもいれば、親指よりも人差し指が長い「ギリシャ型」タイプ、親指から中指までがほぼ同じ長さの「スクエア型」タイプ、その他に全体的に指が長めの人、太めの人など様々です。
ちなみに日本人の約7割が「エジプト型」だと言われています。

「人差し指だけ靴下が破けやすい。」
「サイズは合っているはずなのに、特定の指だけシューズの爪先に当たって痛い。」
など、思い当たる節のある方は足指に特徴があるかもしれません。

特にギリシャ型は人差し指が長いという特徴をもっていて、靴下によっては人差し指の長さが足りない場合があり、爪先が靴下に当たって痛くなってしまいます。
ギリシャ型は日本人の約2.5割ほどという比率が出ており、エジプト型に比べて一般的ではないため、ギリシャ型に合った（人差し指部分が長い）靴下というのはなかなか無く、それが「破けやすい」「痛い」原因になっていることが多いです。

このように、足指が靴下の中で当たって窮屈に感じる方は靴下の形が合っていない可能性も。
ギリシャ型の人に嬉しい人差し指が長めに作られた靴下や、立体的な縫製でゆとりのある靴下など、自分の足の特徴に合った靴下を選ぶこともおすすめです。

ただし、自分の足指に対して指の部分が長すぎる靴下は、かえって自由に指が動かしにくかったり、シューズの中で生地が余ってしまったりとストレスに感じることも。
適度にフィットするものを選びましょう。

痛くてもう履きたくない！なんて思ってしまう前に。自分に合った五本指ソックスを探してみよう。

指先にゆとりのある靴下を選ぼう。

もともと、五本指ソックスは手袋と同じような構造で【横編み】が主流でした。
手袋の足バージョンが五本指ソックス、と考えていただくと想像しやすいと思います。

しかし近年は、Affitoの靴下をはじめ、機械の機能性の向上により【丸編み】という丸編機で作られている五本指ソックスがあります。
 【横編み】だと簡単なボーダー柄などしか表現できなかったのに対し、【丸編み】では複雑な柄の表現もできるようになったそうです。
ですが、複雑な編み方や細かい柄を表現するには、一般的な靴下を作るよりも多くの制作時間と熟練の技術を要します。Affitoの繊細なドット柄の靴下も、この縫製方法と職人技があってこそ成せる、こだわりの一足なのです。

Affito 靴下の職人

丸編みの靴下の良さは、足指部分を1本1本丸編みにすることで立体的に指を包み込み、指先にゆとりが生まれるところです。
また、丸編みの靴下の見た目は指の脇が網目状になっていて、縫い目がなくフィットしやすい点が特徴です。そのため、指を動かしても縫い目と指が擦れて痛くなってしまうということがありません。

Affito 丸編み五本指ソックス

また、丸編みとは別に、【ホールガーメント®（無縫製）】で作られた靴下もあります。
ホールガーメントとは株式会社島精機製作所の登録商標であり、島精機製作所が開発した世界初の無縫製ニット横編機で作られた「縫い目のない」ニットウェアのことを指します。

WHOLEGARMENT＜ホールガーメント＞とは、SHIMA SEIKIが独自に開発した
世界初のホールガーメント横編機によって編成された、
無縫製ニットウェアです。
一着丸ごと立体的に編み上げる、縫い目のないホールガーメント製品には、
今までにない優れたメリットがたくさんあります。
引用元：WHOLEGARMENT＜ホールガーメント＞ | 島精機製作所

ホールガーメント®は前述した【横編み】に当たりますが、普通の横編みとは異なり、ホールガーメント®の靴下には縫い目が一切ありません。靴下の指先から丸ごと無縫製（縫い目がない）で編み上げる特殊な編機による方法です。

五本指ソックスを窮屈で痛いと感じる方は、丸編みやホールガーメント®の靴下に変えてみることで履き心地がぐっと変わるかもしれません。

丸編み機械

足指の特徴を抑えた五本指ソックスを選ぼう。

足指の長さや形の違いに着目し、それぞれ指の長さを変えて開発された靴下があります。

kasane lab 指なり足なり5本指くつした
https://kasane.org/t7.html

kasane lab 指なり足なり5本指くつした
出典：kasane lab

このショップでは、日本人の足の形を大きく分けて「エジプト型」「ギリシャ型」「スクエア型」に分け、それぞれの足のタイプに合った靴下を販売しています。
ちなみに上の写真は「エジプト型」「スクエア型」の人のための靴下で、下の写真は親指よりも人指し指が長い「ギリシャ型」の人のための靴下です。
比べてみると、「ギリシャ型」の方が人差し指が長く作られていることがわかります。

kasane lab 指なり足なり5本指くつした
出典：kasane lab